ロードバイクにとって重要なパーツであるボトムブラケット(BB)は、クランクシャフトを包み、自転車のバランスを保つ役割を果たします。
BBには様々な種類があり、その違いはシャフトの形状や素材によるものです。
適切なBBを選ぶには、フレームとの相性やサイズ、取り付け方法を確認することが重要です。
本記事では、BBの役割、種類、交換タイミング、交換手順について詳しく解説します。
主なポイント
- BBはロードバイクの中で重要な役割をはたし、ペダリングを支えます。
- 適切なBBを選ぶには、フレームやクランクに合わせる必要があります。
- BBを交換するタイミングは症状や走行距離で判断し、1万km前後が目安となります。
- BB交換には専用工具が必要で初心者には難しいので、サイクルショップに相談するのが良いでしょう。
- BBのメンテナンスは快適な走行をするために必要で、定期的なチェックがとても重要です。
ロードバイクにおけるBBの役割と重要性
BB(ボトムブラケット)は、クランクシャフトを覆うパーツです。これは左右のクランクを繋ぎ、ペダルを踏む力が伝わります。
ペダルを踏むとクランクが回転します。この力はBB内のベアリングを通じて自転車全体に広がります。このおかげでペダリングの力が効率よく伝わり、走行がスムーズになります。
BBは自転車の中心にあり、フレームとクランクのバランスを取る重要な部分です。BBが正常でないと、自転車のパフォーマンスに悪影響を及ぼすかもしれません。ですから、ロードバイクにとってBBは欠かせない部品と言えます。
ロードバイク ボトムブラケット とは
ボトムブラケット(BB)は正式にはBottom Bracket(ボツムブラケット)と呼ばれるパーツで、BBと略されることが多い。
ロードバイクのフレーム内にあって、左右のクランクを支えます。
ペダルを踏むとクランクが動き、その力はBBを通して伝わります。
BBはロードバイクでとっても重要な部品です。
もしBBの状態が悪いと、自転車の走りに悪影響が出ます。
規格 | 詳細 |
---|---|
68mm | JIS(日本工業規格)、BSC/BSA(イギリス工業規格)、ISO規格が使用されており、シマノが世界で普及している。 |
70mm | イタリアのカンパニョーロが主に使用し、シャフトの分割構造を持つ。 |
今、BBサイズは68mmと70mmの2つが選べます。
合わせて18種類のサイズがあります。
68mmのBBはシマノなどで使われる業界標準のサイズです。
規格はISO/JIS/BSC/BSAです。
もう一方、70mmのBBはイタリアのカンパニョーロがお気に入りです。
70mmはシャフトが分かれているのが特徴です。
BBの種類とその違い
自転車のロードバイクには、シャフトの形状や素材の違いによるいくつかの種類のボトムブラケット(BB)があります。
適切なBBを選ぶためには、各BBの特徴を知ることが大切です。
シャフトの形状による分類では、BBは主にスクエアテーパー式とホロテックⅡ式の2つに分かれます。
スクエアテーパーは四角い形状をしており、ホロテックⅡは丸い形状です。
この形状の違いにより、使えるクランクも異なります。
素材による分類では、BBにはクロモリやステンレス、チタン、アルミ、カーボンなど様々な素材があります。
素材によって強度、軽さ、コストが異なり、高性能のカーボンやクロモリは特に人気がありますが、高価です。
BBを選ぶ際には、使用場所や予算に応じて適した素材を選ぶことが重要です。
また、BBの種類はブランドによっても異なるため、互換性に注意する必要があります。
フレームやクランクに合うBBを選ぶために、十分に検討することが大切です。
ロードバイクのボトムブラケット(BB)は、異音がする、ペダリングが重くなるといった症状が出た場合、交換が必要です。
これらの症状はBBの劣化が原因です。一般的に、走行距離が1万kmを超える頃が交換の目安とされています。
BBはロードバイクの重要なパーツなので、定期的な点検やメンテナンスが必要です。
何をすればよいかわからない場合は、サイクルショップに相談するのが良いでしょう。
異音やペダリングの重さに気づいたら、それはBBの劣化が原因かもしれません。
そのため、早めにBBの交換を検討することをおすすめします。
走行距離が1万kmを過ぎた頃に交換すると、メンテナンスコストを抑えつつ、快適な乗り心地を維持できます。
ロードバイクのBBを交換するときは、フレームに合ったサイズを選ぶことが大切です。
BBには多くの種類があり、フレームのBBシェル幅とシェル内径にぴったり合うBBを選びましょう。合わないBBを使うと、取り付けが難しくなります。
BBの取り付け方法には、ねじ切り式と圧入式があります。
自分のフレームに合った方法を選びましょう。ねじ切り式は個人でも取り付けが可能ですが、圧入式は専用工具が必要です。
また、BBの規格はメーカーによって異なり、互換性がないこともありますので注意が必要です。
フレームの材質によっても適合するBBが変わるため、しっかり確認してから交換しましょう。
ロードバイクのBB(ボトムブラケット)を交換する方法は二つあります。
自分で行う方法と、サイクルショップに依頼する方法です。
自分で交換する場合には、BBツールやトルクレンチなどの専用工具が必要です。
作業の手順は、まずクランクを外し、その次にBBを取り外します。
新しいBBを取り付ける際には、右側から締めていきます。
BBの交換には専門的な工具と知識が必要なため、初心者には難しい作業です。
そのため、サイクルショップに頼むことがベストです。
自分で交換する場合の手順と必要な工具
自分でロードバイクのBBを交換するには、特別な工具が必要です。例えばBBツールやクランクリムーバー、レンチが必要です。レンチやトルクレンチ、六角レンチも使います。慎重に作業を進めましょう。
必要な工具一覧
工具名 | 用途 |
---|---|
BBツール | BBの取り付けや取り外しに使用 |
クランクリムーバー | クランクアームの取り外しに使用 |
レンチ | パーツの固定や取り外しに使用 |
トルクレンチ | 適切なトルク値でネジを締める際に使用 |
六角レンチ | パーツの固定や取り外しに使用 |
グリス | 新しいBBを取り付ける際に使用 |
ディグリーザー | 古いBBを取り外す際の汚れ除去に使用 |
ウェス | 作業時の清掃に使用 |
ステップバイステップの交換手順
- クランクアームを取り外す
- 古いBBを取り外す
- フレームのBBシェルをきれいに清掃する
- 新しいBBにグリスを塗布する
- 新しいBBを右側から取り付け、トルクレンチで適切な締め付け力で固定する
- クランクアームを取り付ける
- チェーンリングの位置を調整する
- ペダルを取り付ける
- 完了後、慎重に自転車を組み立て直す
自分でBBを交換するときには、注意して作業しましょう。
ネジの状態を確認し、グリスを塗るのを忘れずに。初めての方には難しい作業かも知れません。
自信がないときは、専門店に相談するのも一つの方法です。
サイクルショップに交換を依頼する場合
ボトムブラケット(BB)の交換は難しいため、サイクルショップに依頼するのが賢明です。
専門家が作業を行ってくれるので、安心できます。
適合性や専用工具の使用も専門家が対応してくれます。
専門店ならば確実な作業が期待でき、初心者やDIYが苦手な人にとってリスクが高いBB交換も安心です。
専門店では専用工具を使い、フレームを傷つけず丁寧に取り付けてくれます。
初めてBBを交換する場合は、サイクルショップに依頼しましょう。
整備士に任せれば、安全で完璧な仕上がりを得られます。
BB交換は初心者には難しいため、専門家にお願いするのが安心です。
まとめ
ボトムブラケット(BB)はロードバイクの中で重要な役割を果たす部品であり、ペダリングの効率を高めるために欠かせません。
BBの種類は多岐にわたり、適切なBBを選ぶことが重要です。
交換タイミングや手順についても理解し、定期的な点検とメンテナンスを行うことで、快適な走行を維持しましょう。
初心者は専門家に依頼することも視野に入れて、安全にBBを交換してください。